EDチューブ、NGチューブの違いとは?Mチューブ、サンプチューブって?

 

 

胃に挿入するチューブのことをマーゲンチューブやMチューブ、Sチューブ、サンプチューブと呼んだりします。

 

ある先輩はMチューブと言っているのに、別の先輩はSチューブと言っているし・・・。

 

また、この他にもEDチューブ、NGチューブがあったり、一体何が違うの?と思うかもしれませんね。

 

私も昔、チューブの種類(呼び方)で悩んだ経験があります。

 

 

そこで、同じように悩んでいるみなさんのために、チューブの種類をわかりやすいように表にまとめてみました。

 

参考にしてもらえたら嬉しいです

 

 

 

基本的には大きく分けてEDチューブとNGチューブに分けられます。

 

チューブの名称 目的・用途 商品名一例
EDチューブ(Elemental Diet Tube)

・経管栄養を投与するためだけのチューブ

 

・胃または十二指腸や空腸にも留置可能(腸に留置することで胃に留置するよりも嘔吐や誤嚥のリスクが少なくなる)

 

・細く柔らかくガイドワイヤーがないと挿入できない(8Fr以下)が患者への侵襲は少ない

フィーディングチューブ
チューブの名称 目的・用途 商品名一例

NGチューブ(Nasogastric Tube)

 

別名:マーゲンチューブ、Mチューブ、Sチューブと言ったりもする。(どれも胃に入っていることを示す)

・胃内容物の排液、減圧、胃洗浄、経管栄養にも使える

 

・留置できるのは胃のみ

 

・ある程度硬さがあるため、ガイドワイヤーが無くても挿入できる(10〜18Fr)が患者の不快感や負担は大きい

サンプチューブ
(経管栄養もできるが、ブルーラインがあるため、排液目的の方が有用)

 

 

マーゲン(Magen)はドイツ語で胃を表します。

 

なので、Magenの頭文字のMをとってMチューブと呼んだりします。

 

そして、英語で胃はストマック(Stomach)と言うので、その頭文字のSをとってSチューブです。

 

最近は「ドイツ語よりも英語を主流に」となってきているのですが、医療界ではドイツ語がまだまだ根強く、ごっちゃになっているんですね。

 

医療用語も難しいです^^;

 

 

つまり同じものをいろんな呼び方で呼ぶことは多いので、自分でもしっかり整理しておくことが大切ですね。

 

 

 


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