新人看護師お悩み解決

採血・注射のコツとは?患者さんに「痛くない!」と言われる私が教えるポイント5つ

 

 

看護師をしている以上、採血や注射、点滴の業務は避けて通れないものです。

 

針を刺して患者さんに苦痛を与える行為だからこそ、うまくなりたいと思いますよね。

 

ましてや失敗して、患者さんに「痛い!」とか「私の血管は難しいから◯◯さんに代わってよ。」なんて言われた日には患者さんに申し訳ないですし、すごくショックです・・・。

 

 

私も新人の頃は針を刺す手が震えていましたし、採血や注射は苦手でした。

 

しかし、今では点滴を指名されたり、「上手ね!」「あなたの採血は痛くないわ。」と言われるようにまでなりました。

 

 

今回は、私が採血や注射を施行する上で気をつけていることや、ポイントを5つに分けてお話したいと思います。

 

 

 

 

1.一番大切なのは経験を積むこと

 

 

一番大切なのは経験を積むことです。まず、これに勝るものはありません。

 

最初から上手にできる人はいません。人は失敗体験や成功体験の中から学び、上達していきます。

 

私も新人の頃から数年間は、採血や注射はすごく苦手でした。

 

今でもあまり好きではありませんが、患者さんからお褒めの言葉をいただいた時には、「私も成長したなあ」と思います。

 

上達するためには、実践あるのみです。

 

今は辛い時期ですが、がんばりましょう。

 

 

 

 

2.針を刺す角度を見極める

 

 

私が採血や静脈内注射を行う上で、最も意識していることは『針を挿入する時の角度』です。

 

学校でも針を刺すときの角度を勉強しましたよね?(忘れた人は調べましょう)
針にも同じ角度がついていますので、物理学的にも痛くない挿入しやすい角度があると思います。(私は物理学的なことはわかりませんが)

 

現に、私は(血管が極端に浅くない人以外)20度くらいの角度で挿入するようにしていますが、「痛くない!」と言われることが多いです。

 

挿入角度を守るということは基本的なことですが、意外と難しく経験を積めば積むほどその人の癖がついてきてしまうもの。

 

なので、基本に忠実に、角度をその都度意識するということが大事だと私は思います。

 

 

 

 

3.針を刺す時にためらわない

 

 

自信がないとき、血管が見えにくいときなどは、針を刺すことをためらってしまいます。

 

しかし、ためらえばためらう程どんどん自信が無くなってきますし、見定めた血管がどんどん見えなくなってきます。
あなたもそんな経験はありませんか?

 

私自身、ためらう時間が長ければ長いほど失敗率が高くなるように感じるので、ここと決めたらここ!と覚悟を決め、ためらわず刺すようにしています。

 

刺すのをためらっていると、患者さんも不安になるものです。

 

自分を信じて刺しましょう。

 

 

 

 

4.針を抜くときは手早く!そのまま!押さえずに!

 

 

経験された方はわかると思うのですが、針を刺す時はもちろんのこと、針を抜くときも意外と痛いですよね。

 

私は健診でたまたま外来の応援に来ていた副看護部長さんに採血をしてもらったことがあるのですが、採血の針を抜くのが上手すぎて、かなり衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。

 

それはもう、目にも止まらぬ早業でした。しかも痛くない。それから私はこの副看護部長さんのやり方を真似するようになりました。

 

今までは、出血を抑えるために刺入部を押さえつつゆっくり抜いていたのですが、刺入部を押さえながら抜くと痛いということに気づきました。(しかし、現に、押さえながら抜く看護師はとても多いです。)

 

考えてみれば当然ですよね。まだ針が皮膚の中に入っているのにそれを上から押さえると針が当たって痛いです。

 

だから、針を抜くときは刺入部を押さえずアルコール綿花をそっと乗せるだけにして、抜いた後に手早く押さえるのです。

 

針を抜くときも手早く。ゆっくり抜くとその間ずっと痛みを感じることになります。

 

 

そして、針を抜く角度も重要です。

 

刺した角度のまま抜く。これを寝せて抜いたり逆に上に引っ張って抜いたりすると、余計な負荷がかかるので痛みを感じます。

 

 

以上のことを踏まえ、ぜひ針を抜くときは手早く!そのまま(の角度で)!押さえずに!と意識してやってみてくださいね。

 

 

 

 

5.皮下注射、筋肉注射は声掛けがポイント

 

 

皮下注射、筋肉注射は薬液を注入する時が一番痛みを感じます。

 

私も毎年インフルエンザの予防接種を受けるのですが、痛みを感じる度合いが施行してくれる看護師によって違うのです。

 

では、その差は何なのでしょう?

 

 

答えは、声掛けです。

 

薬液を注入する時間が同じでも、全く声掛けをしてくれなかった時と比べて、声掛けをしてくれた時の方が、痛みを感じにくかったのです。
要するに、声掛けによって痛みを紛らわせたり、安心感を与えたりする、ということですね。

 

まず、「少しチクッとしますね。」と言って針を刺し、薬液を注入しながら「じゃあ今から入れていきますね。液を入れるので少し痛いですよ。」と言いながら半分注入します。そして、残りの半分を注入しながら「もう少しで終わりますよ。」「はい、終わりました。」と言うまでに終了。

 

 

いかがですか?

 

液を注入している間、ずっと声掛けをしています。
何も言わずに液を注入する時と比べ、時間も短く感じますし気も紛れると思いませんか?

 

声掛けをしない場合、「痛い〜あとどれくらいで終わるのかな」と患者さんは不安に思いますが、「もう少しで終わりますよ。」の声掛けで「あと少しか。がんばろう」と思えるものです。

 

 

注射に限らず、声掛けは看護師にとってとても大切なものです。
それによって患者さんの不安が軽減したり、精神的支えになったりするのです。

 

私たちは仕事に慣れてくると業務や手技を効率的にやろうと声掛けが少なくなってくることがあります。
時には基本に戻り、看護を見つめ直すというのも大切ですね。

 

 

 

 

まとめ

 

 

いかがでしたか?

 

私は自分がいいなと思った方法はできるだけ取り入れるようにしています。

 

あなたも自分ができそう、この方法いいな、と思ったことはどんどん取り入れてくださいね。

 

そうすることで、あなたの看護師スキルはどんどん上がっていきますよ

 

 

 


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