プリセプターの役割とは?初めてのプリセプターで不安がいっぱい
数年前は新人だったあなたも、あっという間に今度はプリセプターです。
指導される立場から指導する立場になり、これからプリセプターを任される方は不安でいっぱいだと思います。
私がプリセプターをやったのは、看護師3年目の時でした。
実際看護師として2年の経験しかない私が新人に指導できるのとかと、とても不安だったことを思い出します。
人は、初めてのことに挑戦するとき、不安を感じるものです。
その不安を感じているのはあなただけではなく、プリセプターをやる人は誰でも感じています。
しかし、そんなに不安がらなくても大丈夫ですよ。
私がプリセプターを実際に経験して思ったことは、プリセプターの目的には、大きく2つの目的があるということです。
まず、一つ目は新人を教育・指導し成長させること。そして、もう一つは、プリセプター自身が成長することです。
看護師経験が浅いと、まだまだ知らないことは多いですし、知っていても人に教えるほど自分が理解していないこともあります。
人に教えるということは、自分が覚えるということよりもはるかに難しいです。
人に教えるためには、自分がきちんと理解しておかなければいけません。
そうなると、必然的に「この処置は明日新人さんとつくからしっかり調べておこう」とか、「疾患についてもう一度解剖生理から勉強しておこう」と思いますよね。
結果、自分自身にもプラスになります。根拠を再確認することで確実性が上がったり、処置を行う際もっといい方法が見つかることもあります。
最初から「指導しなければ」と構える必要はないのですよ。
一緒に成長していけばいいのです。
わからないことがあっても、「この部分は私も知らないから調べておくね」とか「一緒に勉強しよう」と言ってもいいんです。
一方的に指導するという立場ではなく、お互いに成長していこうという考え方が大切だと私は思います。
そして、新人教育は病棟全体で行うものです。
決してプリセプターが全責任を負わなければならないというものではありません。
他のプリセプターとも相談したり、他のスタッフに協力してもらったり、時には上司から関わってもらったり、新人はチームで育てるものです。
だから、あなたはそんなに不安がることはないのですよ。
確かに、プリセプターは大変です。
自分の業務と並行しながらやっていかなければならないし、自分の時間を割き、時間外まで指導しなければいけないこともたくさんあります。悩みもでてくるでしょう。
しかし、プリセプターを終える頃には、あなたは何倍も成長することができます。
実際に私自身、プリセプターを経験してそう感じました。
何もできなかった新人が独り立ちしていく達成感、プリセプターを終えた充実感。
それをぜひあなたにも感じてほしいと思います。
プリセプターは大変でしたが、自分のプリセプティはやっぱり今でもかわいいものです。
これから始まるプリセプター、一緒に頑張っていきましょう