プロとしてのプリセプター
「プリセプターなんてやりたくなかったのに」と思いながらプリセプターをやっている方もいるかもしれませんね。
確かに、プリセプターは大変です。
自分の仕事の合間をぬって新人さんに手技を教えたり、勤務時間後にもつきっきりで記録の指導をしたり、今日あったことの復習やまとめを一緒にしたりなど、かなりの負担が自分にかかってきます。
こんなに自分の時間を削って指導しているのに、プリセプティが横柄な態度をとったり、口答えや言い訳ばかり言ったり、何度教えてもできなかったりすると、イライラしたりプリセプターを投げ出したくなることもあると思います。
「何度言っても同じだし、もう疲れた。こっちがこんなに身を割いて指導してるのに言い訳ばかりで成長しない。もうどうでもいいや。」と途中でプリセプティを見放してしまう人も実はいます。
しかし、プリセプターをやりたくなかったとは言っても、あなたは信頼されてプリセプターを任されたのです。
最後までプリセプティを成長させる責任があります。
考えてみてください。
私たちは毎日患者さんを看護しています。
その中で、自分勝手な患者さんだとか、何度言っても聞き分けのない患者さんもいたりしますよね。
「あ〜〜もうこの人看たくない!」と思うことも正直あるかもしれません。
しかし、途中でその患者さんの看護を投げ出しますか?
そんなことしませんよね。
それは私たちがプロとして看護師をやっているからです。
プリセプターも同じだと思うんです。
私たちは後輩を育てるという責任があります。
たとえ、自分のプリセプティが自分勝手だったり、横柄であっても、それも含めて指導してく必要があります。患者さんに対しても同じ態度をとるようであれば、きちんとその部分も指導していかないといけません。
私たちが、患者さんにとって一番良い看護を考え看護展開をしていくように、プリセプターとしてもプリセプティにとって良い指導方法を考えながら展開していくことが大切だと思います。
後輩たちはこれから看護界の未来を担っていく大切な人材です。
「どういう風に関わったらいい看護師に成長するかな。それを支援してくのが私の役目。」と考えて関わっていくことが、プリセプティの成長にも繋がっていくのではないでしょうか。
私たちには後輩を育てていくプロとしての責任があります。
途中で放棄せず、最後まで根気強く関わっていってほしいです