プリセプティの4つのタイプ
私たちには、個性や性格があります。
もちろんプリセプターにもプリセプティにもそれぞれの性格があるので、やはり合う合わないが出てきますよね。
必死に指導してるのに言ったことをしてこないとか、言っても返事もしないし何を考えてるのかわからないとか、どういう風に指導をしていっていいのかわからなくなることもでてくるでしょう。
そこで、プリセプティを4つのタイプに分け、そのタイプに合った指導方法を考えるということが進められています。
それを行うことで、新人さんは快適に学習を進められるのだとか。
確かに、褒められて伸びるタイプの子に厳しく怒ってばかりで指導していては伸びませんよね。
プリセプター関連の参考書には様々な4つのタイプの分け方があるのですが、ここでは私が一番わかりやすいと思う4つのタイプを紹介したいと思います。
学びのタイプ | 特徴 |
自信型 | まずは理屈を優先し、何事も理論的に理解したいというタイプ。5W5Hによる説明に納得しやすい。基本的に自己能力に自信があり、支配されるされることは好まない。説明して理解していることを確認したら、できるだけ本人に任せることがポイント。 |
慎重型 | 優等生タイプで「手がかからない子」である。他方失敗を極端に恐れるため、もう少しチャレンジ精神があれば・・・という歯がゆさも感じる。新しいことをさせるときは、細かに段階を踏まえ、十分達成可能な目標であると励ますことがポイント。 |
トライ&エラー型 | 極めて独立心旺盛なタイプで、すべて自分主義で進めたいタイプ。指導者の話も、あまり聴いていない。理解不十分でも、とにかく行動第一。失敗が多いがいつも飄々とし、指導者泣かせ。得意なこと、将来への思いなどを聴きつつ指導することがポイント。 |
従順型 | 「説明したのに覚えていない」と落胆させられることが多いが、指導者を頼りにし素直に従う“よい子”である。詳細な説明より「一緒にやろう」と声をかけ、実践を通して知識・考え方を学ばせ、自分で考えながら仕事ができるまで指導するのがポイント。 |
永井則子:プリセプターシップの理解と実践,p96より引用
私が新人だった頃を考えてみると、私は「慎重型」+「従順型」でした。
そして、私のプリセプティは最初は「トライ&エラー型」だと思っていたのですが、実は「従順型」でした。
このように、初めの頃はどのタイプかわからないことも多いのですが、プリセプティのことが少しづつわかってくると、どのタイプに入ってくるのかも徐々にわかってきます。
もちろん、すべての人がこの4つのタイプに当てはまるとは限りませんし、「トライ&エラー型」+「従順型」というようにミックスしたようなタイプもいます。
あくまでも、目安として考えてみてください。
プリセプティがどのタイプか大まかに考えることで効果的な指導方法が何かわかってくるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
次回はこの4つのタイプに合わせた指導方法を紹介したいと思います