後輩は先輩を見ている

 

 

初めて臨床に出された新人さんは、右も左もわからずどうすればいいのか迷っています。

 

 

その中でプリセプターは一番身近にいるモデル(お手本)です。

 

患者さんに対する声掛けや接し方を始め、スタッフとの関係、上司とのやりとりも含め、色々な人と関わる場面そのものがモデルになります。

 

 

私がプリセプターだった頃を振り返り、その時のことをプリセプティに聞いてみると、

 

患者さんへの対応などは後をついて回りながら学びました。患者さんであっても目上の人だという気持ちや亡くなった方への声掛けなどはすべて先輩から学びました。

 

と言われ、少し驚きました。

 

私自身あまり意識していなかったことだったのですが、後輩ってちゃんと見てるんだなあと^^;

 

 

実は、「患者さんをおじいちゃん、おばあちゃんと言う人がいるけれど、患者さんはあなた達のおじいちゃんでもおばあちゃんでもない。あなた達よりも人生の先輩なのだからたとえ認知症の方であってもタメ語を使うなんて論外。敬う気持ちを忘れないように。」と年配の方は敬うべき存在だと、私が学生時代に教え込まれてたんですね。

 

その私が意識していなかったことをプリセプティは意識して見ていてくれたわけです。

 

もしかしたら覚えていないだけでそう教えたのかもしれませんが、それを実際にやっている私の姿を見てプリセプティは「いいな」と思ってくれたんですね。

 

 

それを聞いたとき、モデルとなる部分は技術面だけではなく自分の看護に対する姿勢だとか信念だとか、そういう部分もモデルになるんだと感じました。

 

 

 

後輩は先輩をちゃんと見ています。

 

先輩は後輩のモデルです。そして、プリセプターはプリセプティの一番身近なモデルになります。

 

 

例えば、自分には冷たいのに師長さんに対しては態度を変えるとか、医師に対しても丁重なのに相手によって態度を変えるとか、そういう矛盾した部分を見てしまうと、新人さんは「あれっ?」と思うんですよね。

 

(そういう人あなたの周りにもいません?^^;)

 

やはり、患者さんでも上司でも後輩にも誰に対しても相手を尊重するという姿勢が大切だと思います。

 

 

患者さんを気遣い、尊重するのと同じようにプリセプティにも同じように接することで、「私って大切にされてるんだな」と感じることができます。

 

 

せっかくなら、プリセプティに「いいな」と思われるモデルになりたいと思いませんか?

 

「自分は人との関わり方のモデルになるんだ」ということをぜひ意識してみてくださいね

 

 

 


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