プリセプティが何を考えているのかわからない
プリセプターさんは、プリセプティに成長してもらおうと、自分の時間を割いて指導していますよね。
こんなに自分の時間を削って指導しているのに、プリセプティが横柄な態度をとったり、口答えや言い訳ばかり言ったり、出した課題をやってこなかったりと、プリセプティが何を考えているのかわからずイライラしたり、指導方法がわからなくなったりすることもあると思います。
実際に、私も初めの頃はプリセプティが何を考えているのか、何を想っているのかが全く分からず、どういう風に接していけばいいのか悩んでいました。
私のプリセプティは、積極性はあるもののそれが空回りしていたり、ミスが多かったり、新人さんの中でも一人浮いていたりと、病棟の上司や同期のプリセプター達からも「ちょっと変わった子」「問題のある子」として見られていたんですね。
そんな時、第一回目のプリセプター会議で上司から、「一度、個人面談という形で一対一で話をしてみたらどう?」とアドバイスを頂きました。
そこで、仕事以外で時間を作りプリセプティとじっくり話をしてみた所、プリセプティの想いを知ることができたんですね。
実は、まだ環境に馴染めていないこと、今の自分の未熟さで患者さんを看護していいのか、これからこの職場で続けているのか、という不安を抱えていました。
私が見ている限りでは、不安よりもむしろ自信と期待の方が強い子なのかなと思っていたので意外でしたし、やっぱり新人さんの抱きやすい悩みだなあと。
「問題がある子」として見られていたプリセプティも、話してみると実は他の新人さんと何も変わらなかったのです。
そこからプリセプティに対する見方が変わり、私はその子を「問題がある子」だとは思わなくなりました。
むしろ、周りからの評価がよくない分、「私が味方になってあげなきゃ」と思うようになりました。
そこからプリセプティとの関係も良くなっていったように感じます。
つまり、何が言いたいのかというと、プリセプティが何を考えているのかわからないのなら、何を考えているのか聞いてみてほしいということです。
例えば、課題を出してもやってこないのなら、どうして課題をやってこないのか、聞いてみてください。
理由は必ずあるはずです。
毎日がいっぱいいっぱいでそこまで手が回らないのかもしれませんし、どういう風にまとめればいいのかわからないのかもしれません。
もしそうであった場合、課題を少なくしたり、焦らず待ってあげたり、お勧めの参考書を教えたりすることができますよね。
じっくり話してみないとわからないことはたくさんあります。
プリセプティが何を考えているのかわからずイライラするよりも、プリセプティの想いを一度じっくり聴いてみることも大切だと私は思います。
そして、その想いに寄り添ってあげてください。
そうすると、プリセプティも自然とあなたを頼りにしてくれるようになりますし、指導も格段に上手くいくようになりますよ