ケーススタディ|書き方:考察

 

 

考察は、ケーススタディの中心的部分になります。

 

理論づけて文献と照らし合わせながらまとめるのは大変ですが、ここを乗り切ればもう少しです!
がんばりましょう!

 

 

それでは、考察について説明していきたいと思います。

 

まずは、私の考察の部分を載せますね。

 

V.考察

 

 毎日変化のない同じ日々を繰り返し廃用症候群になってしまった無気力なA氏に対して、看護師による意図的な関りを行った。そして、意図的な関りによりA氏の生活に変化を与えたところ、表1に示すように、実施前と実施後ではA氏の表情や言動、ADL等様々な面で明らかな良い変化が現れた。

 

 ナイチンゲールは「病人というものは、脚の骨折のときに他人の手を借りないかぎり脚を動かせないのと同じように、外から変化が与えられないかぎり、自分で自分の気持ちを変えることができない」1) と述べている。A氏は毎日ベッド上で過ごし、経口から食事もとれず、今が朝なのか昼なのか、何月なのか、夏なのか冬なのかを意識することもなく、毎日吸引とケアを繰り返される変化のない生活を送っていた。その時のA氏は表情の変化もほとんどなく、声掛けやケアを行う際も反応は何もなかった。ケアは看護師のなされるがまま、その他何に対しても興味・関心を示さなかった。

 

しかし、今までのA氏の生活の中にはなかった経口摂取や折り紙などのレクリエーションを取り入れたことによって、A氏の生活に変化を与えた。その結果、折り紙など意図的に関わった場面だけでなく、声掛けやケアに対しても笑顔や発語が現れ、反応を示すようになった。また、全くできなかったセルフケアもほんの一部ではあるができるようになった。看護師の関りにより生活に変化がもたらされたことで、A氏の気持ちに変化が現れ、その結果A氏の言動にも様々な変化が現れたと思われる。

 

 

 そして、ナイチンゲールが「患者の眼に映るいろいろな物の、その形の変化や色彩の美しさ、それは、まさに、患者に回復をもたらす現実的な手段なのである」2)と述べているように、折り紙やカレンダーを作ったりA氏の写真を一緒に見て話したり、散歩をするなど、患者の視覚への変化も重要であると思われた。

 

 また、A氏が元気だった頃の生活を思い出せるよう、施設で行っていたという折り紙を取り入れたり、A氏の趣味であった刺繍や大正琴の話をするようにした。鹿島らは「生活の変化や自立につながる行事の計画には、対象の生活過程の評価を行い、それらを考慮した計画の立案と、対象がその行事に価値を見出せるような働きかけが重要である」3)と述べている。人はそれぞれ生活背景や好みに違いがあり、個別性がある。ケアや経口摂取を促すという関りだけではなく、A氏の生活背景を考慮した関りを行ったこと、また、私を含め病棟スタッフの積極的な関りが、A氏の変化に繋がったのではないだろうか。

 

私の考察のポイントは、看護師のどのような関りが患者に良い変化をもたらしたのか→つまり【なぜその関り方がよかったのか】を考えます。

 

自分の行った援助が有効であったにしろなかったにしろ、その結果をもたらした根拠や要因を深く考えるのが考察です。

 

 

序論(はじめに)であげたケーススタディの目的を、より詳しく具体的に説明しながら書いていきましょう。

 

 

しかし、改めて自分の考察を読んでみると考察が薄いなあと思います^^;

 

テーマが「〜〜高齢者に対する援助」としているので、序論でも少し述べている高齢者の特徴や【高齢者に対して】の関りをもう少し掘り下げてもよかったかなあと思いますね。

 

 

参考文献はたくさん読むに越したことはないです。その方が、考察しやすくまとめやすいかなと思います。

 

また、患者さんの変化がわかりやすいよう、表にまとめたりするとよりわかりやすいですよ。

 

 

 


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