ケーススタディ|実践
計画書がおおまかにできたところで、次はいよいよ実践です。
ここでは、実践する際大切になるポイントを紹介したいと思います。
患者の全体像を捉え、具体的な目標と看護計画を考える
まずは、看護を行う前には患者さんの看護問題をしっかりと把握し、その問題に対しどうアプローチしていくかを具体的に考えておく必要があります。
そのためには、まず関連図を描くのがおすすめです。(私も描きました)
学生の時には必ず描いた関連図ですが、働きだすとなかなか書く機会もありませんよね。
しかし、関連図を描くことでまず身体的、心理的、社会的、霊的な側面から患者さんの全体像を把握することができます。
そうすることで、そこに疾病という変化の出現によりどのような問題が生じ、その問題を解決するためにはどうアプローチすばれいいのか、を考えやすくなります。
そこから看護計画を立て、具体的な目標と援助方法を考えることで、実践がやりやすくなります。
「具体的に」というのがポイントです。
私は具体的ではなく大まかにしか目標、方法を考えていなかったので、実践の時もレポートをまとめるときも苦労しました。
「気力を引き出す」と大きな目標を設定しましたが、評価が難しいんですよね・・・。
なので、具体的に「笑顔が見られる」とか「前向きな発言が聞かれる」とか、評価しやすい目標を作ったほうがよかったかなあ、と思います。
「不安」などの心的面でケースをする場合は評価が難しかったりするので、評価がしやすいよう具体的な目標設定をしたほうがいいですよ。
実践記録は詳しく残す
いざ、ケーススタディをまとめようと思って記録を読み直すと、肝心なことが記録されていなかった、ということがよくあります。
病院の記録用紙だけでは、自分が必要とする詳しい記録を書くスペースは期待できません。
よって、自分のノート、あるいはケーススタディ用に詳しく記入できる記録用紙などを作成して、記録しておく方がいいです。
(実際私も記録用紙を別で作り病棟に置いていました)
そして、患者さんの言葉や態度、その時の自分の思いや言葉を細かく記述しておくと、あとで振り返った時に考察しやすくなります。
後で振り返っても記憶は薄れてしまうので、日々意識してその都度記録をしておくことが大切です。
まとめ
いかがでしたか?
つまり、具体的に目標と計画を立て、実践記録を細かく書く、ということがポイントです。
実践がんばってくださいね!^^