なぜ看護研究が必要なのか?
私は看護師4年目のときに、看護研究をやりました。
それは病院のクリニカルラダーに組み込まれており、入職するときから4年目で看護研究をやらなければならないとわかっていたため、「ついにきたか看護研究・・・(泣)」という感じでしたね。
私の中の看護研究のイメージは、まず難しい。
綿密な計画を練ってデータを集め、それを比較し、統計処理をしないといけない。統計なんてチンプンカンプン。
ましてや、ただでさえ忙しい業務の合間をぬっての実施、時間外や休日出勤での作業はあたりまえ。
本当に嫌でしたね。
研究なんて大学教授とか、やりたい人がやればいいのにって^^;
それなのに、なぜ研究を臨床で働く看護師がやる必要があるのでしょうか?
それは、これからの(将来の)看護に役立てるためです。
みなさんもご存知の通り、医療は日進月歩しています。
5年前まで当たり前にやっていた処置の方法が、実は間違っていた、ということもあるのです。
わかりやすく例をひとつ出しますね。
みなさんは現在働いている病院で、経管栄養をするときに栄養剤を温めているでしょうか?
常温で注入していますよね。
今の若い方は知らないかもしれませんが、私が新人の頃は経管栄養の栄養剤は温めてから注入することが当たり前でした。
学生の時もそう習いましたし、私が持っている教科書にも『栄養剤は36〜38度に温める』と記載してあります。
温度が腸蠕動に関係し、下痢を引き起こす要因になると考えられていたからです。
しかし、実際は『栄養剤が胃に到達するまでに、栄養剤は冷めている』と研究で明らかにされました。
つまり、温めること自体意味がなかったのです。
今まで私達が、当たり前だと思ってやっていた方法に疑問を感じ、それを調べることで新たな新しい方法が発見される。
そして、その発見が、将来のよりよい看護につながっていくのです。
ただし、研究をやるには時間も労力も必要になってきます。
これが、時間内の看護業務として組み込まれれば、やりたくない!という人も減ってくるのでは・・・と思うのですが、なかなか難しいのが現状。
『時間外労働』というイメージは否めません。
しかし、未来の看護は自分の将来にも、自分の子供の将来にも関わってくるのものです。
「これからの看護のために仕方ないから一肌脱いでやろう!」という気持ちでぜひ望んでほしいなと思います。
しかし、初めて看護研究に取り組む人は、右も左もわからず不安でしょう。
私もそうでした。
講義や参考書は難しいし、まず理解するにも一苦労・・・。
わかりやすい看護研究の方法が知りたいと私自身思っていましたし、看護研究なんて全然わからない!という人のために何かできないかなあと。
私自身、看護研究をやったのは一回ですしそんなに詳しくはないのですが、初めて研究に取り組むみなさんの参考になればいいなと、記事を書くことにしました。
私自身も手探り状態ですが、わかりやすい記事を書けるよう頑張ります。
一緒にがんばりましょう!^^