バイタルサイン関係
Vs:バイタルサイン(vital sign) バイタルと略すことが多いです。基本的に「体温、心拍数(脈拍数)、血圧、呼吸数」を指します。「意識レベル」を加えてVsということもあります。
BT:体温(body temperature) Tだけで表すときもあります。
HR:心拍数(heart rate)ハートレイト、レイトと言ったりもします。
PR:脈拍数(pulse rate) Pだけで表すときもありますし、パルスと言ったりもします。
BP:血圧(blood pressure)
SBP:収縮期血圧(systolic blood pressure)
DBP:拡張期血圧(diastolicblood pressure)
RR:呼吸数=(respiratory rate) Rだけで表すときもあります。
SPO2:経皮的動脈血酸素飽和度(飽和度:saturetion+脈拍:pulse+酸素O2を合わせてSPO2)
ポイント 【報告の順番】
基本的にVsを報告するときは体温、脈拍、血圧、SPO2、呼吸数の順番で報告することが多いです。
(私が学生だった頃、この順番で報告して!と怒られた経験があります^^;)
また、呼吸数は軽視されがちですが、呼吸数もとても大切な指標なのでぜひ測定しましょう。
呼吸数を報告できるNsは医師に一目置かれますよ。
CL:意識レベル(consciousness level) レベルと略して言うことが多いです。
クリア:意識清明のこと レベルクリアです、と報告することが多いです。
JCS:3-3-9度方式(Japan Coma Scale)日本で使用されている意識障害の分類
ポイント 【意識レベルの報告】
記録にはV-200 と記載しますが、急ぎで報告するときは200を省いて「レベル3ケタです!」と言うこともあります。
私がホットラインを持っていた時も、救急隊からは「レベル3ケタです。」と言われていましたが、やはり100なのか200なのか300なのかを言ってほしいなあと思っていたので、急ぎの報告でもできれば具体的な数字も報告できたほうがいいと私は思います。
T桁:刺激しないでも覚醒している状態(1、2、3)
U桁:刺激すると覚醒する状態(10、20、30)
V桁:刺激をしても覚醒しない状態(100、200、300)
GCS:グラスゴー・コーマ・スケール(Glasgow Coma Scale)世界で使用されている分類、日本では脳神経外科で使われることが多いです。
Hr:尿(Harn) 尿量のことをハルンと言ったりします。最近ではUv(urine volume)と言うこともあります。Hrはドイツ語、Uvは英語です。現在はドイツ語よりも英語を使うことが主流になってきてはいますが、まだまだHrの方が根強いですね。
ポイント
患者さんの状態が悪くなり、「Vsは?」と医師に聞かれたときは、基本的な4つのVsに加え意識レベルと尿量も一緒に報告する癖を付けましょう。
そうすることで、医師も状態が把握しやすく、「レベルは?尿量は?」と聞かれたときにあたふたしなくてよくなりますよ。